現代人はキレやすくなっていると言われています。

キレやすさは人間関係に深刻な影響を与え、私たちの身の回りに騒動を引き起こしてしまいます。

こちらでは、キレやすい人の特徴や原因をふまえ、摂食障害との関係やその対処法などについてお伝えしたいと思います。

● キレやすい人の特徴とは

キレるとは、些細な出来事がきっかけで怒りの衝動が抑えられなくなり、突発的に怒鳴る、罵倒する、非難するなどの暴言を相手に向けてしまうことをいいます。

場合によっては、それが暴力に発展することもあります。

暴言・暴力のどちらも相手に大きな被害をもたらし、キレやすい人はパワハラ・モラハラの加害者になりやすいといえます。

また、このような言動や態度をくり返すことで、家族や友人、恋人やパートナー、同僚や上司・部下との間に大きな亀裂を生み、相手との関係が破綻する可能性もあります。

キレやすい人が身近にいると、こちらもいつも脅かされているような気分になり、いつ爆発するかとびくびく反応するようになります。

または、扱いにくい面倒な人と感じられるので、距離を置きたくなるでしょう。

そして、暴力を頻繁に起こすようなら、巻き込まれないように逃げることも視野に入れなければなりません。

キレやすい人は、このように周囲にとっては厄介な癖を持った人と思われやすくなります。

● キレやすいのは性格?

キレやすい人は、抑えきれない衝動に我を忘れてしまい、何度も問題行動をくり返しては、自分の起こしたことを後悔する、という悪循環に陥りがちなもの。

衝動に身を任せてしまったために、大切な友人や恋人、家族を失ったり、職場での信用を失ったりと、本人もその癖に困り果てているという声も聞かれます。

キレやすい人は、暴言・暴力によりフラストレーションを発散した後に、はっと我に返ることも多いようです。

そして、「相手に悪いことをした」「恥ずかしいことをした」という思いが押し寄せ、「あの時はごめんなさい」「もうしません」などと、殊勝な態度を見せることもあります。

これは、「妻に対してDVをはたらいた後に、平謝りしてくる夫」という図式にも当てはまる、よくあるパターンといえます。

本人は「もうしない」とその時は固く誓うのですが、同じような場面があるとまたこのパターンをくり返してしまいます。

本人もこのキレやすい癖を治したいと思っているのですが、どうすれば良いのかわからず、周囲から警戒されてしまい、孤立してしまうことも多いものです。

本人や周囲は、キレやすい原因は「性格」によるものと考えていますが、実はその原因は「脳」にもヒントがあるのです。

● キレやすい原因とは?

キレやすい人の特徴として、「脳の前頭前野」が未発達であるという原因が指摘されています。

脳の前頭前野は想像力を司っており、欲望や感情を抑え、感情をコントロールする役目があります。

しかし、この前頭前野が未発達だと、想像力が働かず、後先を考えずにその場その場の衝動に従い、感情の爆発を起こしやすくなってしまいます。

また、アスペルガー症候群ADHD(注意欠陥多動性障害)といった発達障害を持っている場合も、些細なことがきっかけでパニックを起こし、それがキレやすさとして表れることがあります。

この場合も脳の前頭前野の発達が阻害されているために、想像力が持ちにくく、社会性やコミュニケーションに問題が起こりやすいとされています。

また、心理学的に言うと、コンプレックス(劣等感)が強いとよりキレやすくなることが知られています。

劣等感を持っていると、それを隠そうとしてプライドが高い性格傾向が表れます。

そして、ひょんなことで自分がバカにされたと感じると、感情の抑えが利かなくなり、キレてしまうのです。

この場合、相手が必ずしもバカにしたとは限らないのですが、ちょっとした言動や行動が劣等感を刺激し、本人が「バカにされた」と感じると、感情の爆発が起こってしまいます。

さらに、子どもの頃から自分が気に入らない状況や相手に対し、キレる(癇癪を起こす)ことで思い通りにしてきた経験があると、それが脳に刷り込まれ、大人になっても同じような行動を取り、状況や相手を支配しようとします。

もし相手が自分にとって気に入らないことを言ってきたら、キレて威嚇し、黙らせることで自分の思い通りに振る舞うことができると学習しているのです。

● キレやすい親の子どもは摂食障害になる?

このようにキレやすいまま成長してきた人が母親になると、次は自分の子どもに対し、思い通りにならないとキレるようになります。

子どもは本来、感情が未発達であり、その感情を親に受け入れられ、見守られ、段階に応じてしつけや教育を受けることで、感情を表現したり抑えたりする方法を身に付けていきます。

しかし、親の方が未発達な脳を持ち、衝動を抑えられないと、子どもが表す未熟な感情表現に対応しきれず、「キレる → 有無を言わせず黙らせる → 支配する」という単純な図式を当てはめてしまいます。

すると、子どもは「感情を表現してはいけない」「感情を表すのは危険だ」と学習するようになり、幼い頃から自分を抑えることを身に付けるようになります。

子どもは親から逃げることができません。

こうして、親にとってはおとなしく言うことを聞く「良い子」ができ上がりますが、感情を抑えて育った子どもは、生き生きとした本来の自分らしさを感じられずに育つことになります。

そして、親や周囲の顔色を常に窺い、びくびくと怯えながら成長するために、ある段階で摂食障害などの心身症を起こすようになるのです。

心身症を表す時は、長い年月に渡り溜め込んできた感情に蓋をしきれなくなり、体や神経が悲鳴を上げている状態といえるでしょう。

例えて言うなら、幼い頃から「お前は歩くな」と足を縛られ、歩くことを許されなかったとするなら、成長する段階で足の筋肉や骨、神経が発達を阻害され、大人になった時に歩くこともままならなくなるでしょう。

心にも、同じようなことが言えます。

子どもは、親がキレると「自分が悪いのだ」と思い込むようになります。

そして、親の機嫌を取り、「親にとって都合の良い子」を演じるようになります。

キレやすい親に感情表現を抑えられて育った子どもは、傍目からはわからない「生きづらさ」を抱えるようになります。

そして、本来の素直な自分の感覚を否定されてきたために、自尊心を育てることができず、摂食障害のような極端な自己否定の症状を表すようになります。

キレやすい親の元で育ち、摂食障害になった子どもは、「生き殺し」のような状態に晒されていたといえるのです。

または、先に述べたように、夫や恋人からくり返しDVやモラハラを受け、平謝りされると許してしまう、という共依存の関係に陥りやすくなります。

これも、自尊心を持てず、自分を愛する感覚がないために、容易に相手に支配されるパターンをくり返しているといえます。

● キレやすい癖を治すには?

キレやすい癖を治すには、これまでに述べたような特徴や原因について、本人が知っておく、自覚するということがまずは第一歩になるでしょう。

また、キレやすくなっている時は、普段からストレスを溜め込み、うまく感情エネルギーが発散しきれていないことも一因といえます。

キレやすい人は、本能的な衝動の部分が勝っているので、内に溜め込んだエネルギーを上手に発散することが大切です。

そのために、普段から運動を習慣にする、大きな声を出すなどに加え、呼吸法やヨガ、武道、ダンスなど、心身を統一させるようなエクササイズも有効です。

また、おおらかな物の見方ができるよう、偉人の書いた本を読むなどして視野を広げ、脳を活性化することも良いでしょう。

そして、現代人はパソコンやスマホ、ゲームなどの習慣により、脳が疲労し、ストレスが溜まりやすい状況に陥りやすくなっています。

これらの習慣を見直し、メリハリのある健康的な生活を心がけることも大切です。

積極的に休みを取り、自然と触れ合うことも助けになるでしょう。

● 不安を解消するサプリメント

キレやすい衝動を抑えるために、病院で薬物療法を受けるというのも選択肢の1つとしてあるようです。

薬には抵抗がある、副作用が心配という場合は、脳内物質のバランスを取るために、セロトニンサプリメントなどを試してみるのも1つといえます。

当サイトでもご紹介しており、管理人もセロトニンサプリメントを愛飲している一人です。

リラックスする感覚を取り戻したい時には、こうしたサプリメントを活用するのも1つですね。

ふわ~っとした幸福感に包まれるので、気分が安らぐ感覚を味わうことができます。

セロトニンサプリメントについてはこちらの記事で詳しくご紹介していますので、よかったらご参考になさってください。

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● 自分を愛する・自尊心を高める

また、心理療法を受けて自分のキレやすい特徴を見直し、対処法を身に付けていくという方法もあるでしょう。

当サイトでは、「インナーチャイルドを癒す方法」(無料電子書籍/PDFテキスト)をご紹介しています。

こちらの中にある「フォーカシング」という心理技法を使うと、体に溜め込んだ緊張を効果的に解放することができます。

衝動的に怒りが湧いてきた時には、一度その場を離れ、このフォーカシングを行うという方法も良いでしょう。

また、劣等感を改善し自信を持つためには、「自分を愛する・自尊心を高めるイメージ法」が効果的です。

どのような悩みの根底にも自己否定の思いがあるものですが、このイメージ法では、自己否定を自己肯定へとわかりやすく導いていきます。

考え方やものの見方を変えるのが難しいと感じられる方には、イメージによる誘導で意識を広げていくこのような方法も有効といえます。

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現代人は食事や生活習慣、またIT技術の発達や競争社会によるストレスで、脳が疲れ、キレやすい人が増えているといえます。

また、人間関係が希薄になり、子育ても昔とは状況が異なり、親も子もストレスが溜まりがちです。

私たちみんなが上手にストレスを発散しながら、余裕を持った生き方を見直していくことがキレやすい人を減らし、摂食障害などの心身症を減らすことにつながるのではないでしょうか。