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アダルトチルドレンについて考える時、その基には機能不全家族があるといわれます。

この機能不全家族について考えるための前提として、そもそも家族とは一体何なのでしょうか

日本でアダルトチルドレンという言葉を提唱した精神科医の斎藤学氏は、家族について、こう定義しています。

「子を ①産み ②育てて、それを ③手放すという機能を持つ集団」

そして、これらのどこかに齟齬が生じている場合を「機能不全」と考えています。

また、子育てに関していえば、子どもに「安全」を与え損なっている場合に機能不全といっています。

子どもを無視するのも機能不全ですが、子どもに期待をかけすぎて委縮させるのも機能不全と考えられるといいます。

この機能不全家族は実体性があるものではなく、例えば「重度」「中等度」「軽度」などと段階別に分けることや、数値化することなどはできないものとして考えられます。

親の育て方がひどいからといって、かならずしも子どもが重い精神障害をわずらうとはかぎりません。

また逆に、親がきちんと育てているように見えても、子どもが成人後になんらかの症状を抱えることもあり得る訳です。

機能不全家族とアダルトチルドレンの関係とは、一概にパターン化ができるものではなく、家族や個人の数だけさまざまなパターンがあるということがいえるでしょう。

日本でも、約80%の家族がこの機能不全家族であるといわれています。

このことから、機能不全家族とアダルトチルドレンの問題は、私たちにとって大変身近なものであるといえるでしょう。

次に、この機能不全家族とは何かということについて考えていきたいと思います。

→ 機能不全家族とは