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前回の記事では、このサイトの管理人である私と母親の関係について、エピソードを綴ってみました。

その後は、頭ではわかっていても、感情的にスッキリしないものがあり、眠りも浅くなるような状態になってしまいました。

そんな時、図書館へ資料を探しに行くと、医療関係のコーナーに、ある漫画の本をみつけました。

それが、「わが家の母はビョーキです」(中村ユキ著)です。


 
ふと手にとって、パラパラとページをめくっていたら、思わず引き込まれてしまい、そのまま2冊のシリーズを借りてきて、一気に読んでしまいました。

読み終わった後の個人的な感想を言わせていただくなら、「今の私自身の感情が癒された」といえると思います。

 
こちらの漫画は有名なので、ご存知の方も多くいらっしゃると思います。
私も、新聞広告などで以前から存在は知っていました。

それが、母親との葛藤が再演された今読んだことで、何倍にも心に響いてきました。

最初から最後まで、涙が止まらない、という感じでした。

それは、悲しみとか憐れみの涙ではなく、今の自分の心を慰められ、理解され、力強く励ましてもらうような、とても温かい涙でした。

 
このお話は、作者の中村ユキさんが実際に体験してこられた実話を、漫画化したものです。

作者のお母様が統合失調症のため、幼少の頃から大変なご苦労をされてきたのですね。

まさに、機能不全家族を克服していく、記録のような作品だと思います。

漫画の筆致やトーンがコミカルで暗くないこと、現実的でしっかりと地に足のついた作者のお人柄などがあいまって、心暖まる家族の物語として昇華されています。

そして、母と娘の二人きりの世界に、心強い救世主ともいえるご主人が現れたことが、なによりの希望を与えてくれますね。

もし私が作者の立場なら、もっと自分の病気を悪化させてしまったことでしょう。
本当に、作者のお人柄に勇気をもらえます。

 
機能不全家族を克服するプロセスというのは、とても孤独で辛いものがありますから、やはり、このような成功の記録は、私たちが心のどこかで願い求めているものといえるかもしれません。

現実は、なかなかこのようにはいかない場合が多いかもしれませんが、機能不全家族の中で行き詰った時には、この作品がどこかほっとさせてくれそうです。

時には、心にくつろぎの時間を与えてあげることも、機能不全家族や摂食障害とつきあっていくには、必要なことではないでしょうか。